文章は因数分解
文は因数分解
といっても、まず因数分解が伝わらないか。
因数分解とは、式をより簡単なファクター(因数)の積(掛け算)に変換することだ。
具体的には、a2+4ab+4b2を(a+2b)2に変換することだ。
「文を因数分解する」とは比喩的表現であって、単に「関連する物同士をくっつける」というのが真意だ。
簡単な例をいくつか見てみよう。
- 記号なしリスト佐藤がシュートしたボールは枠を逸れた。
→佐藤がシュートすると、ボールは枠を逸れた。
この例はちょっと因数分解っぽい。文を分割することで、主部が単なる「ボール」になり表現が簡潔になった。
- メラメラと炎が燃え上がった。
→炎がメラメラと燃え上がった。
「メラメラ」は「燃え上がる」の程度を示す副詞なのでくっつけた。話し言葉ではしばしば副詞を文頭に持ってきてしまう人もいるだろう。まとめるのがベターだ。
- コーヒー豆にお湯を回し入れると、すぐにビターな香りが立ち上った。
「すぐに」は文をつなぐ接続詞の役割を果たしているため、「ビターな香りがすぐに立ち上った」としなくともよい。
## いい感じの例を探す。
要するに「文を因数分解する」とは、言葉の係り受けを意識するとも言える。そしてつながりが強いものをまとめるだけだ。
文章は因数分解.txt · 最終更新: 2024/01/28 22:17 by 127.0.0.1