半角全角問題、記号を添えて
横書きの場合
横書きでは、基本的に以下のルールとする。
- 日本語は全角
- 英数字は半角
- 記号は全角
では順に説明していく。
日本語は全角
ひらがな、カタカナ、漢字は全角で表記する。これに異論はないだろう。
半角カタカナは、古いシステムで未だに使われていて、狭いスペースでも読めるメリットがたしかにある。だが、標準的なドキュメントだと読みづらいので全角で良い。
英数字は半角
英字はアルファベット、数字は0~9のことだ。横書きで英数字を全角にすると、横に伸びて間抜けに感じるため、半角とする。
しれっと半角数字の間を「~」で繋いだ。本来、英語圏では「–」(en dash)を用いて期間を表す。日本語キーボードだと入力が手間なので、基本的に使われていない。
旧来の新聞系メディアは、縦書きの新聞があるため全角英数を使っている。今や主流のネットメディアは大抵半角英数である。昨今の文章は、英単語をカタカナでなくアルファベットで表記することが多いため、半角を使った方が収まりが良い。
記号は全角
議論が分かれるのが記号である。
個人的な見解を記す。
日本語の文中では、全角の記号を使う。 半角英数に接続している場合は、半角を使ってもよい。必要に応じて半角スペースを入れる。例えば、
- 3,000円
- このケースは大抵の人が半角にするだろう。
- left/right
- 組み合わせて一つのものを表現する時に使う。
- 「後でUSB、HDMIを持ってきて」
- 半角英数に挟まれているが、わざわざ「USB, HDMI」とすると浮くので、読点「、」を入れたほうが無難だ。
記号の前後の半角スペースを厳密に管理するのは難しいし手間だ。全部全角にしたほうがラクだ。例えば、
- 〇〇の場合: ファイルを開く。 → 〇〇の場合:ファイルを開く。
表示が気にならなくもないが、破綻していないし、手間を考えるとまるい。
このページで触れていない記号がたくさんある。そういったものについては、逐次ググるか、手本にすべき既存の文書に倣うと良い。
でもでも、
半角全角問題: 記号は半角が正しい
半角のコロンに半角のスペースを添える。このシュッとした佇まいがわかるだろうか。やっぱり記号は半角なんだ。
あなたが分かったとして、あなたの周りの人は分かるだろうか。特に書く技術にリソースを注いでない人たちがだ。
普通の人達に、「コロンやカンマは半角にして半スペを添えて」なんて言って、気をつけるよう伝え、実行してもらう。あまりにもハードルが高いと思わないか? お願いし過ぎだと思わないか?
そうなると、
半角全角問題:記号はやっぱり全角にせざるをえない
全角コロンで大胆にぶった切った感じも嫌いではないが、なんだか野暮ったい。
でも全員が全角で揃う質実剛健さもあると思う、あるといいな(諦観
まぁ(つらつらと述べたものをぶった切って)共同作業なので協調しましょう。