文章のアングル、つまり角度とは、物事に対する観点や切り口を意味する。

例えば△□〇のようなブロックがあったとして、これをどの順番で並べるかが構成である。アングルはそのブロックをどっちの方向から見て、記述するかという概念である。

何か事件があったとして、それを重大なニュースとして扱うか、隅っこの囲み記事にするか。あるいは、単純なニュースにするか、物語風にするか、ノンフィクション風に書くか、そのネタへのアプローチ（接近方法）がアングルである。

文章のジャンルによっては、アングルが決まり切っていることも多い。それでも、ネタと書き手の相対的なポジション――アングルを意識することが有効なこともある。それによって、ちょっとした言葉遣いを同じテイストや方向にして、記述に一貫性を与えうるからだ。