文章の切り口
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文書の切り口
写真や絵画で構図が重要なように、文章でも切り口が大事だ。
この切り口とは、何らかの立体物――例えば直方体を切った時に、どういう切り口を見せるか、という比喩だ。
その切り口をどうやって作るか。
3次元空間において、XYZの座標が位置を決める。しかしそれは原点ありきの絶対座標である。原点を仮定できない場合、対象と自身の相対位置が分かれば良い。
すなわち、対象とそれに対する自分の立ち位置を明確にする必要がある。この2点を結ぶラインが切り口になる。
例えば新製品のレビューを書くに当たって、そのジャンルのプロフェッショナルなのか、あるいは素人なのかで、目線が大きく異なるため取り上げる箇所も違ってくる。だからこそ、始めの方で自分の立ち位置を明確にできると良い。
読者にとって書き手がだれか明確なら、文章に自身の立ち位置を盛り込む必要はない(例:学校の作文)。あるいは、製品のマニュアル等では売り手企業が作成していることが明確である。
明示されていない場合でも、毎回、文章のはじめに自己紹介というか、立ち位置を明らかにする下りを入れられない事も多い。スペースの都合であったり、文章の勢いだったりの理由によりだ。そこで、コラムのはじっこにカコミとして著者の略歴が乗っていたりする。
あるいは文庫本などでも、どういった著者かを示すために略歴が載っていたりする。
文章の切り口.1688877014.txt.gz · 最終更新: 2024/01/28 22:15 (外部編集)