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開くと閉じる

ドアの開け閉めのことではない。漢字を平仮名にすることを「開く」、逆にひらがなやカタカナを漢字にすることを「閉じる」という。

漢字やひらがな、カタカナをどう使い分けるかという話をしたい。なぜひらがなにするのかというと、文章な主要な構成要素である動詞や形容詞を漢字とし、一方で味付けとなる副詞はひらがなにしてコントラストを付けたい。それによって可読性を高めるわけだ。

基本的には以下のルールがある。

順番に見ていこう。

副詞と接続詞はひらがな

副詞は動詞や形容詞、形容動詞を修飾する言葉で、状態や程度に味付けする。定義について詳しくはググってください。

例えば、

などの副詞はすべて平仮名でよい。

もちろん言葉には例外というものがしばしばあり、「頻繁に」は漢字のままでいいだろう。

同じ理由で接続詞もひらがなにする。

例えば、

などはひらがなにする。とはいえ、「一方」や「加えて」など、ひらがなにすると間抜けに思える言葉も多い。一旦ひらがにして確認し、ダメそうなら漢字にしておくとよい。

補助動詞はひらがな

補助動詞は別の動詞のあとに続いて修飾する動詞のことだ。

例えば、

などはみなひらがなでよい。

迷ったらひらがなかカタカナにしてみる

先程も一旦ひがらなにしてみるという話をした。試してみてダメそうならやめればよい。

この小見出しも最初は「迷ったら平仮名か片仮名にしてみる」だった。でも「平仮名」という言葉は、ひらがなで書いたほうがイメージしやすいだろう、という判断から開いている。

とはいえ、ひらがなを連発していると埋もれてしまう。ときには「迷ったら「ひらがな」か「カタカナ」にしてみる」など、括弧や傍点をつけて小細工してみてもいい。

あるいは以下の文章は「くどくど」が他のひらがなに埋もれて読み取りづらい。

細かいことがくどくどと書かれて本題に入らない文章

そこでカタカナにしてお茶を濁してみる。

細かいことがクドクドと書かれて本題に入らない文章

ちょっと読み取りやすくなったはず。だがこういった小細工を弄していると、短い文章ならよいが、他人との共同作業ではブレがでてきてしまう。そういったことのないように、時には執筆ルールに沿った割り切りが必要だろう。

最後に、特段の好みがなければ、以下の言葉はひらがなのままの方が読み取りやすい。特に補助動詞でなくとも、漢字のままでよいが吟味する。