ノンデザイナーズ・デザインブックを読むべき理由

「ノンデザイナーズ・デザインブック」は書籍で、デザイナーでない一般の人を対象にデザインのやり方をざっくりまとめている。制作系の職業であれば、読むのを推奨される本の1つだ。

ドキュメント制作においては、テンプレの採用やカスタマイズ性の低さからデザインの比重は高くない。それでも、ちょっとした判断の指針に成りえるので読むとよい。とはいえ英語圏の本であるため、日本の制作に直接適用できないこともあるので注意されたい。

4つの基本原則

同書には4つの基本原則がある。

こうしたデザインの基本原則は、とうぜんドキュメント作成時の判断に応用できる。

コントラストを付ける

ドキュメントは地味なデザインやテンプレになっていることが多い。しかし、タイトル、小見出し、本文について、フォントのタイプやサイズでコントラストを明確にできる。これが構造の明瞭さにつながり、可読性を高める助けになる。

反復する

文章のフォーマット(体裁)をコピペの如く繰り返してみよう。書き手にとっても、読み手にとっても、同じ構造を繰り返すことで、各要素の役割がはっきりしてくる。例えば、タイトル、リード、本文、段落構成を同一にして繰り返してみる。これが可読性を高めることに繋がる。

整列させる

ドキュメント上では、あらゆるものがフォーマットや項番で整列しているはずだ。 整列していないものがあるとしたら、妙なスペースの開け方や要素の配置が行われている可能性が高い。項番を使ってしっかり頭を揃えることから始めてみよう。

近接のものをまとめる

ドキュメントでは1行開けるかどうかで、まとまりを示す事が多い。例えば以下のように、テキストに図、米注が続いていたら、行を空ける必要はない。

(1)なんらかの手順
   ■■■■■■
   ■画像■
   ■■■■■■
   ※注の文章

このように行を開けないことで、要素をまとめ、ブロックとして成立させる。

以上見てきたように、「ノンデザイナーズ・デザインブック」では、ドキュメント制作において適用できる考え方を学べる。ぜひ読んでみてほしい。