基本的に「☓☓を行う」という言い回しは推奨していない。なぜなら、大抵の言葉で「☓☓する」で済ませる事ができ、行うという冗長な表現を避けるべきだからだ。
一方で、「☓☓を行う」が推奨されたり、推奨とまではいかないが、許容となるケースがある。
例えば前項で、「特大プロジェクトの開発・管理を行う。」などの、動詞に加工できず、行うで受けたい場合を挙げた。
もう少し平たく言うと、2,3語をくっつけてしまい、「する」でサ変動詞として扱いづらいケースだ。例えば、
とはいえ、これらのケースは「を行う」を使うことになり、発声しにくい。ゆえに、文章としてぶっきらぼうというか、とっつきにくい感じが出てしまう。あるいは音声の解釈に余計な負荷を要するため、頭に入って来づらい。
それを避けるために、「を行う」を他の言葉で代用できるとスマートな感じになる。
もちろん既存のドキュメントに合わせて「を行う」を多様しても特段の問題は生じないだろう。
さて「を行う」が使えるもう1つのパターンがある。 それはソフトウェアやマシンの機能を使うときだ。
単に各機能を呼び出すだけでなく、各機能のボタンをクリックし、機能が実行され、結果を受け取る、という一連の流れを「を行う」で受け取れる。
そういった形而上のあれこれを無視して、単に
と書いても、何ら問題はない。表記がスッキリしている分、こちらの方が好ましいとさえ思える。。実際にどちらを使うかは、周囲の既存の言葉遣いに合わせるのがいいだろう。