====== 主述一致のススメ ====== 文章の主語と述語を一致させるなんて小学生でも知っている。実践できるかどうかは、別の話だとしてもだ。 平たく言うと、「が」は常態、「を」は受身、という組み合わせの追求に関してだ。 例えば以下のケースを比較してみよう。 > 新型スマホが発売 > 新型スマホを発売 省略された部分を補うと以下の通りだ。 > 新型スマホが発売されます。 > 〇〇は新型スマホを発売します。 「が」と「を」の違いだけでも、文章は大いに異なってしまう。そして原則を鑑みた場合、常態を優先すべきで後者の方が正しい。 なお、「新型スマホが発売する」というパターンは、無生物主語になっていて奇妙だし、「が」をできるだけ避けようというルールにも抵触してしまう。 しばらく前に新聞などをざっと見たところ、後者のパターンが多いようだった。ところがインターネットのSNSやニュースを見ると前者が多様されてしまっている。可能性として、「新型スマホが発売になる」というカジュアルな観測者の立ち位置もありえる。 個人的には「が発売」のもやもやした曖昧さが好みではない。その曖昧さを払うには、述語を変えるべきだ。 例えば「新型スマホが登場」とか、「新型スマホがデビュー」とか、「が+常態」で可笑しくない述語を充てがってみよう。そして省略された部分を補ってみて、可笑しくないか検証してみよう。 > 待ちに待った新型スマホが登場する。 > この夏に新型スマホがデビューする。