====== どのフォントを使うか(1) ====== MicrosoftのOfficeによる文書作成において、フォントはたった2つあれば良い。 * BIZ UDPゴシック * BIZ UDP明朝 Medium 以上だ。 タイトルや見出しにゴシックを使い、本文に明朝を使う。例外としてパワポのスライドなら、ぱっと見の可読性を重視して、見出しも本文もゴシックでよい。 なぜ、タイトルにゴシックを使うかと言うと、太くてばーんと目に入ってくる、つまり目立つからだ。逆に本文は長くさまざまな文字がでてくるため、線が細くて細部を読み取りやすい明朝を使う。 本文のフォントサイズはデフォルトの11ポイントでよく、10.5ポイントも許容とする。そこから逸脱すると、Officeのほかの機能との親和性が低下してしまう。若干の問題として、BIZ UDP系はフォントが太い。これは名前のUD(ユニバーサル・デザイン)から分かる通り可読性を意識したためだろう。よって、0.5ポイント下げて10.5とするのがよいと思われる。 見出しと本文のフォントサイズにどのくらい差をつければよいか、という問題がある。自分が見て、本文と見出しをはっきり即座に峻別できればよい。かと言って見出しが大きすぎても駄目だ。具体的にどうするかは、用紙サイズや文書の作りによって異なるが、一例としてA4サイズなら少なくとも2,3ポイントは差をつけたほうがよい。 ※ 現在確認されている問題として、BIZ UDP系のフォントの半角アンダースコア「_」は、Windowsの画面拡大率によって見えにくくなるケースがあるため注意されたい。 === なぜ以下のフォントは使わないのか === MSゴシックとMS明朝:見た目が古臭く読みづらい。\\ メイリオ:横長で読みづらい。間が抜けた感じ。\\ メイリオUI:UI用に幅を縮めてあり読みにくい。文書用ではない。\\ 游ゴシックと游明朝:英字と親和性を高めるため、センターがズレている。\\ UDデジタル教科書体:太すぎてくどい。\\ === フォント名のPについて === フォントには等幅(とうはば)フォントとプロポーショナルフォントの2種類ある。 等幅はフォントの各文字が同じ幅である。プロポーショナルフォントは、文字ごとに幅が異なる。これは補助線を引いてみるとわかりやすい。 フォント名にPが含まれていると、これはプロポーショナルフォントであることを意味する。特段の理由がなければ、こちらを使う。 一方で、タイトルで重厚感を出したいなどの意図があれば等幅を用いる。また表などで数字を並べる場合も等幅を使うと、桁数を比較しやすい。